ウナギって海で産卵して川に帰って来るっていいますよね。
昔の話ですが、こんな話を聞きました。
「ダムから上ってくるんや・・・」
渓流釣り
30年くらい昔の話で恐縮ですが
アマゴ釣りにハマった時期がありまして
三重県の宮川っていう川の上流にちょくちょく釣りにいってました。
朝から夕方まで、本流に流れ込む支流を釣り上がっていきます。
今から思うとよくあんな体力あったなと思います。
宮川は奈良県の大台ヶ原から三重県の松阪市へと続く1級河川で、昔は水質ランク日本一にもなったことのあるとてもキレイな川です。
中流に三瀬谷ダム、上流に宮川ダムというおおきなダムがあり、渓流釣りをするのはダム湖の上流です。
毎年行っていると、年券も郵送で手続きの案内を送ってくれてました。
宮川ダムの上流にある大杉谷まで行くと化け物みたいな大きなアマゴも釣れるのですが、谷も深く一人で釣りあがって行くのは少し危険なので、単独のときは宮川ダムより下流、三瀬谷ダムよりは上流にある支流を釣りあがります。
アマゴは夕方、それも暗くなる寸前が一番よく釣れます。
春日谷という支流で夕方アマゴを釣っていると、
地元のおじいさんが何やら川の浅瀬に棒を突き刺しています。

こんな感じのやつを、わりと流れのある瀬にブスブス突き刺しています。
「何してはるんですか?」
「ウナギ。 10本さしたら朝来たら2~3本はかかってるな。」
うなぎってこんな渓流にもおるんかいなとびっくりしました。
「えっ、でも途中にダムあるから海とつながってないんとちゃいますの?」
そのおじいさんはこちらをみてニヤッと笑いながら
「ダムで産卵してるんや。」 と・・・