徳島~日和佐~もみじ川温泉~宍喰~廃校水族館~室戸岬
さて・・・定年60才迄 まだ数か月あるけど・・・もうええか~!
ちょっと体も限界っぽいし、かといって手を抜くことも性格上できへんし・・
って感じで会社を辞めたんで旅にでも行くことにしました。
大体こういう時はちょっと哀愁を感じて岬を見に行ったりするのが相場なので、まあとりあえず岬めぐりをしてみることにしました。地図をみると四国に室戸岬・足摺岬・佐田岬と有名な岬が3つもあります。
ここやな・・・ 4,5日あったら周れそうやな・・・相方は行くつもりなさそうやし・・・ 一人旅やな・・・宿はひとりやし安価なところを楽天トラベルで予約、と・・・
まずは室戸岬を目指します。 夜中のうちに明石海峡大橋→淡路島→鳴門を抜けてやってきました。
日和佐という海岸にやってきました。きれいな海岸です。朝日に照らされて一人旅初日には最高のシチュエーションです。しばらくボーッと波の音を聞いていました。 この海岸はウミガメの産卵で有名なところらしく説明書きの看板や監視小屋があります。夏の夜に産卵するらしいです。へえー。
地元の人たちが協力してウミガメを守っているような感じですね。すごいです。


近くの国道に大きな道の駅があってその向かいに立派なお寺がありました。『薬王寺』というお寺で 四国八十八ケ所の第23番札所です。
四国八十八か所とは弘法大師(空海)が修行したお寺で、そのお寺をめぐることを“遍路”というそうです。遍路をしている旅人を“お遍路さん”というようです。 車でも2週間はかかりますが、歩いてまわられる方もおられます。 二か月ほどかかるようです。 もう修行ですね、すごい。
この『薬王寺』というお寺が立派なお寺で、結構階段を上っていくんですが雰囲気もあってすごくきれいなお寺でした。 来て良かったと思わせていただきました。


薬王寺の横に温泉があったのですが、あいにくこの日は点検のためお休みとの看板が・・
んー、昨晩から運転してきたので温泉入りたい! 検索すると20km程山のほうにいくと『もみじ川温泉』というのがあります。 行ってみましょう!
ナビに従って山道をいくとダム湖のほとりに温泉がありました。道の駅に併設されていて宿泊もできるようです。 10時からオープンということですが現在9時30分。 「準備できたら声かけますね~」と受付のやさしいお兄さん。 それまで周りを散歩します。 ダム湖の上に鯉のぼりがたくさんなびいています。 桜は終わってしまって葉桜ですが、時期ならとても綺麗だと思います。
「準備できましたよ~。どうぞ~。」とお兄さんが声をかけてくださり10時少し前でしたがチケットを購入して入館しました。 私以外にはバイクでソロツーリングのお兄さんが一人とご夫婦の方が一組待っておられました。 温泉はヌルっとしたアルカリ性で美肌の湯ですね。 温度も熱すぎずちょうど良い感じです。
あ~、幸せです・・・フゥーーーー ><


あー、いいお湯でした。 お土産も買ったしそろそろ行きましょう。
また海沿いに戻り南下します。
牟岐という駅の前を通ります。 ここから海の方に行ったところに『砂美かたやま』さんっていう宿があるんですが、数年前にこちらで食べたクロムツっていう魚はびっくりするほど美味しかった記憶があります。 食器も有田焼のカラフルな器でそろえられていて良かったです。
宍喰の海岸にやってきました。 道の駅とホテルと温泉があって目の前の浜がサーフィンの有名なポイントです。 今日は波があまり立っていませんがそれでも15人くらいは入っています。ヒザ位の波なので大半はロングボードの方ですが、私とそう年も違わないくらいの人もされています。 スゴいな・・・ ここでも波の音を聴きながらしばらくボケーっとしてました・・・ 平和な時間が流れています

さて、海沿いに南下します。 『廃校水族館』というのがありました。 廃校になった小学校を改装して水族館にしているようです。 入ってみましょう。 受付で「撮影してもいいですか?」「全然いいですよ~」とのこと。
中に入ると1階は水槽がたくさんあります。 魚の種類はそんなに多くはないですが皆元気に泳ぎ回っています。 2階は標本とか剥製とかがたくさんあります。 学校の教室をそのまま使用した部屋もあり ノスタルジックな気分になります。 外の25mプールにはブリとウミガメが泳いでいます。これといった目玉がないのが残念です。 目玉は元小学校ということでしょうか。 でも建物の有効利用はいいことですね。


余談ですが、愛知県蒲郡市にある『竹島水族館』というところに 昔行って感動しました。 小さい水族館ですが 各所に工夫がこらしてあって、目玉はオオグソクムシでしたが少ないスタッフでホント頑張ってんな~という感じでした。
しばらく行くと『御厨人窟』(みくろど)という場所にやってきました。 弘法大師が修行をしたと言われている洞窟です。 地元の方がお掃除をされていました。 「拝見してもよろしいですか?」 「どうぞどうぞ」と。 洞窟の中は暗くて狭く静かです。 弘法大師はここで修行されていた時に 空と海しか見えなかったので“空海”と名乗られたそうです。 厳かな気分になりました。 なるほど四国は本当に弘法大師にまつわる場所が多いですね。

少し走ると室戸岬に到着しました。 岬といっても断崖という感じではなく岩の多い砂利浜です。 荒々しい海岸ですね。東映映画のオープニングのような感じの浜です。 ウコギという木がたくさん生えていてその林の中を縫うように遊歩道が浜沿いに続いています。 しかし風が強い・・・


振り返って山の上をみると灯台が見えます。歩くには少し遠いので車で行ってみます。駐車場から10分程歩くようですが、途中に『最御崎寺』(ほつみさきじ)というお寺がありました。24番目の札所です。
お遍路は徳島→高知→愛媛→高松の順番に周るそうですが、高知で最初の札所です。 先ほどの23番の薬王寺からはずいぶん距離がありますね。 歩いたら1日ではとても無理ですね。 大きなお寺です。 団体観光客の人もたくさんいます。 鐘楼がありますが、NHKゆく年くる年の撮影もあったと書いています。


灯台に着きました。 人がいっぱいいます。 海外からの旅行者もおられます。 目の前に灯台の上部があります。 明るさは日本一と書いてあります。 夜実際光っているのをみるとどういう感じなのでしょうか。 お酒飲むから夜来るのは無理ですね。
駐車場に戻ると私の車の横に停めた外国人の方がドアを開けたまま荷物の整理をされています。1分程待っていましたが終わりそうにないので「Hey! Sorry」と声をかけると「Oh! Sorry」と申し訳なさそうにどいてくれました。 笑顔で「Good trip?」と聞くと「Yes, very good!」と言っておられました。
さて、今日の宿『室戸荘』にお邪魔します。 本当に室戸岬の先端にあります。 民宿ですが一人旅やしええやろ・・・と思ってましたが クチコミ通り味のある宿でした。
室戸は日本一風の強いところらしく、当日も29.5mを記録していました。が、女将さんにいわせると「こんなのそよ風よ^^」ということです。 普通の家のように見えるこの民宿も実は鉄骨で頑丈な作りになっているそうです。 料理は息子さんがつくられていましたが、大変美味しく魚のクオリティの高さにビビりました。 女将さんのお話も面白く聞かせていただきました。 宿泊はソロが私を含めて5人。ご夫婦が一組って感じでした。 部屋にバス・トイレは無く共同で、昭和の民宿ですがまた来たいなと思わせてくれる宿でした。
風雨も収まり、窓を開けると波の音がザバーンザバーンと聴こえます。 ちなみに少し前に乗り換えた私のスマホは圏外でした・・・^^ 雲の切れ間の月がキレイです。




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